Permanent of Entry #641

皆それぞれに色んな趣味嗜好や興味事、関心事があることだと思う。私にも様々な趣味や興味事が有り、新体操関連以外にも多岐に渡るジャンルの方々のブログやその他等で配信される情報を拝読している。
そういったよく読んでチェックしている他の方の情報で、「東京出張の際のお気に入りの宿」として紹介され、以前から気になっている場所があった。
それは神田神保町にある『学士会館』。クラシックで重厚感が溢れレトロな趣を感じさせる建物は、昭和初期に建設された鉄筋コンクリート造りで、国の有形文化財にも指定されている。元々は学士会員のみが利用できる施設だったようだが、現在では会員以外にも開放され一般も利用できる。
東京で宿泊する予定ができたときは、ぜひ一度泊まってみたいと考えていた。そして先日のイオンカップ観戦のときの滞在時に初利用することにした。
地下鉄神保町駅から歩いてすぐ。学士会館の入口から扉を開けて入っていくと、そこは時代を遡ってしまったようなノスタルジックな世界。明治や大正の洋館を思わせるような風格のあるつくり。都会の騒音は遮断され、都心の真ん中とは思えないほど静かな時がゆっくり流れてる。独特の装飾が施された大きな柱、落ち着いた重厚な内装、あたたかくて優しい明かりの中、赤いふかふかの絨毯を歩いていると、気分は落ち着き自然とリラックスしてくる。館内のどこを歩いていても居心地の良さを感じる。
宿泊した部屋の天井は高く開放感があり窓も大きい。ドアひとつとっても古い木製のがっしりとした扉に真鍮製のドアノブ、古典的な古い鍵構造で昔を感じる。天井近くのアーチのような形状、古めかしいデザインの照明器具など、クラシカルな雰囲気の全てが正に自分好み。バスルームは後付けっぽい感じではあった。おそらく元々部屋には無かったのを利便性のために付け足したのだろう。
綺麗な壁紙が張られていたり、空調設備が整えられていたりと、過ごしやすいよう細部に近代的な補正がされて手が加えられてはいるが、随所に昭和初期建築の風情が色濃く残されて当時の原型が保たれている。戦前から続く歴史あるホテルで、懐かしいような雰囲気を感じながら、快適に寛ぐことができた。
宿泊には朝食が無料で付いていて和食か洋食の好きな方を選べる。私が選んだのは洋食で卵料理をオムレツにしてもらった。朝食を摂った館内のレストランもまた、重厚な雰囲気と高い天井のゆったりした高貴な空間で素晴らしかった。優雅過ぎて別世界に居るかと錯覚してしまいそう。
歴史の重みを感じる有形文化財の中、ゆったりと落ち着いた時間を過ごすことができ、美味しい朝食付きで、シングルの部屋1泊が1万円を切っているというのは破格と言えるのではないだろうか。噂通り満足度の高い宿であった。
何かの用事に東京宿泊というときにはいかがであろう?個人的には超お薦めなのである。また上京する用事ができたときには利用したい。
観戦日でない日には蔵前の職人の工房を訪ねる用件があったので、その前に近隣の浅草へ赴いて、予てから行ってみたかった『駒形どぜう』へ行き、念願であった老舗のどじょう料理を堪能した。旨かった。なんとなく江戸っ子になったような気がした。
Last Updated: Wed, -0001-11-30 00:00:00
- Entrylinks:
- Related Entries
-
- カミーラ・ワリエワ、私は新体操が全く好きではなかった 2019-08-05
- フィギュアスケート女子 2019-2020 シーズンも面白い展開で目が離せない Vol.2 2019-10-14
- 震災臨時エントリ 2011-03-12
- フィギュアスケート女子が 2019-2020 シーズンも面白い展開で目が離せない 2019-10-01
- Happy New Year 2013 2013-01-03
Post Comment
物語も調べずいきなり少しだけ見た印象ではありますが、「火の鳥」という名のイメージからくる生命力・躍動感の表現が素晴らしいと言ったらいいのでしょうか、どうしても腕の動きに目が行くのですが鳥が羽ばたく姿を人間のできる極限まで使って表しているかのようですね。当たり前のことを言ってるようですが…。
1人で曲を表現する新体操(個人)とは制限や表現が異なるため、見方の切り替えも必要だなとも感じました。新体操(団体)も未だ入り込みにくいところがあるので、それぞれ如何にニュートラルな状態で鑑賞できるかということになるのでは、と考えます。うーん、どうも硬いなあ。
観劇と呼べるものは私の場合、一つ挙げるとすれば1997年の寺山修司フェスティバルでの演劇実験室万有引力による『呪術音楽劇 犬神』がありますが、ロックの生演奏を背景に演技が進行する部分だけはバレエ鑑賞に通じるところがあるかもしれないです。かなり強引ですが。
音や感動では、やはり08年のイオンカップでのカナエワのリボンということになります。
スポーツでは80年代から水泳や陸上で世界選手権、更にはオリンピックという国際大会での名勝負への憧れがありますが、競技は違えどここ数年の新体操観戦で一応念願が叶ったかもしれないので、バレエをはじめ様々な方面に手を出してみたいです。バレエについてはもっと勉強しないと好きなバレエ団すら決められないのが現状なので、もっとも手近なテレビ番組から大事にして、身近に接していこうと思います。
ちょっと調べてみたところ、私が見た火の鳥役はエカテリーナ・コンダウーロワで合ってると思うんですが、もうビューティフルで美しすぎて素晴らしかったです。世の中にはこんな美しい人も居るんだなと思った次第です。そして見事にキャラに同化してましたね。本物の火の鳥に見えました。魅力的なソリストが絶え間なく出てくるマリインスキーには驚きです。
映像の一部を発見。
http://youtu.be/EC6MmmLKEmA [Firebird - Ekaterina Kondaurova]
『春の祭典』の方は舞台が始まって音楽が流れてきた瞬間、カナエワの踊る姿が脳裏に浮かびました!オリジナルより先にカナエワの演技の方で刷り込まれて馴染みがあったので、不思議な感じでした。カナエワは、よくこれだけの舞台作品を1分半に凝縮して踊るという大胆なことをやったなと感心するばかりです。きっと将来に渡って名演技として語り継がれることでしょう。肝心のバレエの方はあまり印象に残ってないです。やはり火の鳥のインパクトが強すぎてかき消されてしまったのでしょうね。それほど自分にはビューティー・コンダウーロワの衝撃が大きかったということです。
私も録画して見てない映像がたくさんあります。映画『ナルニア国物語』の2作分をまだ見ていないことを思い出したので、この冬中にでも見ておきたいです。
観劇数の少ない私が言うのもナンですが、やっぱり生が最高です。大掛かりな舞台装置、オーケストラの臨場感溢れる生演奏に包み込まれて、目の前でそれが起きているという感動。トウシューズでのステップのカタカタカタっていう振動音が身体に響いてきて、息遣いや空気の動きまでが伝わってくるような緊張感が、気持ちよくて心地よい。映像で見るのと生で体感するのは全然違いますね。五感全体でリアルな刺激を感じるし、観終わった後の幸福感も。まだバレエを体感していないということでしたら、是非一度一番好きなバレエ団の演目を生で鑑賞することをお薦めしたいです。
クララは今号からリニューアルなんですね。まだ見そびれてるので早め本屋へに行ってきます。
学士会館、和洋中のレストランやカフェなどが入っていて、そういったところで食事を堪能するのも重厚な雰囲気を楽しめそうで良さげでしたよ。職場が近いようでしたら、昼間はお得なランチもやってますYO!
7月30日のプレミアムシアター、ご覧になっていたのですね。
手元に残っているTVガイドによると、“ドン・キホーテ”に続いて
「サンクトペテルブルク白夜祭2008からゲルギエフ指揮
バレエ“火の鳥” “結婚” “春の祭典”」
~2008年6月 サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場
とあります。美しい火の鳥の舞、見てみたかったです。“春の祭典”といえば10年のカナエワのフープが思い出されますが、バレエはいかがだったのでしょうか。
『芸術劇場』時代から、時々見てみたいものが放送されていても見られなかったり録画しても見ないままに終わったりするので、あまり縁のない番組になっていました。
バレエも劇場で見たこともまだないですし芸術劇場で放送されるものも見ていなかったので、観劇もされているMorgothさんが羨ましいです。
年末年始は作品鑑賞という意味ではいい時間がありそうなので、これはという作品は今後はディスクに保存してみようと思います。
話は変わりますが「クララ1月号」買ってみました。リニューアル第1号とありますね。
10代向けとの事ですが、そのせいか分量も丁度良くて読みやすく感じられます。イオンカップの特集の背景のキラキラがいい感じです。
学士会館ですが、現在の職場から近いので前を通って外観だけでも見てみたいと思っていますがなかなか行く機会がなく、いつか自分へのご褒美に一泊でもとひそかに考えています。
ABT の『ドン・キホーテ』日本公演 2011 の放送は観た記憶があります。確かバレエ3本ぐらいまとめてやっていて、後から放映されたマリインスキーバレエの『火の鳥』ロシア公演が印象的で良かったことを覚えています。えらく美しい火の鳥の舞に惹き込まれ、さすがマリインスキーだなと感動しました。あの放送で私はまた一段とマリインスキー贔屓になりましたね。
詳しくは分からないのですが、どうやら完全デジタル化に伴ってNHK教育でやっていた番組『芸術劇場』は今年の3月で終了して、舞台作品関連はBSプレミアムの方へ移動したみたいですね。気をつけてチェックしていないと見落としてしまいますね。件のハイビジョン特集の放送がまた再放送されるようでしたら見てみたいと思います。
雑誌情報ありがとうございます。クララはバレエ雑誌でありながら、いつもイオンカップを特集してる親 RG 派ですね。さっそく本屋さんへチェックしに行きたいと思います。
泊まったところは文化と歴史に触れられる素敵な宿でした。関東エリアにお住まいの方々にはあまり必要としないことかもしれませんけど。
Dear: コメント#1383 さん
ハイビジョン特集「バレリーナ Yuriko ~輝きを舞う~」という番組が放送されていたことは知りませんでした。再放送はあるかな?
写真がとっても奇麗です。出版社は「新書館」と言う所から出ていま。
レトロで渋い所に宿泊なさったんですね。
素敵な所ですね。