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日高舞さんの復帰 [りずみっくもんきぃ] 経由で知った情報だが、 新体操全日本選手権 股関節唇修復術(内視鏡視下)を克服し 日高舞さんが復帰 [スポーツ整形外科医S. Uのブログ Sports Physician S.U Blog] という記事に、日高選手の怪我のことが担当医によって医学面から解説されている。
最初に来院したときには股関節の怪我は日常生活でも歩けないくらいであり、場合によっては選手生命を絶たれ兼ねないような様態であったことが分かる。治療の仕方によっては関節の可動領域が少なくなってしまい、復帰することが困難になってしまうみたいだ。
今回オールジャパンで高いパフォーマンスで観客を沸かすことができるまでに至ったということは、適切な治療が施された証しでもあるだろう。
カメラを関節の中に挿入したり、術後に松葉杖をつく生活でリハビリをしたり、以前読んだ報道の記事では体にボルトが入ったままになっているというのもあった。当事者にとってみれば、治療中やリハビリ中は本当に治るのかと不安になることもある筈だ。これ程の苦しい経験をして治療することを踏まえ、この境遇を自分に置き換えて考えてみると、自分なら完治しても現役復帰はまず無理だ。「また同じような事態になったら・・・」と考えると恐くてできない。
苦しい治療を経て、身体を酷使することが分かっていて、また過酷な世界へ戻っていくということ。凄い勇気だと思う。この偉業は怪我や病気で苦しんでいる多くのアスリートにも力を与えることだろう。
Last Updated: Wed, -0001-11-30 00:00:00
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Post Comment
コメントまで頂いてしまい、ブログへのリンクの件も、丁寧にありがとうございます。自由にリンクして頂けたらと思います。
日高選手、怪我の回復に伴ってこれからもっとパワーアップしていくのかなと想像すると楽しみですね。五輪個人枠をとるための重要なポジションに位置している存在だと思うので、これからに期待が高まります。
新体操をやっている人達にとって、専門医の方から怪我の予防方法が提示されたら心強いでしょうね。大きな怪我になるのを未然に防ぐ方法が分かれば、安心できるとことも多いと思います。背骨、腰、股関節、膝などのように新体操で酷使される部位で最先端のケアの仕方が分かれば、救われる人もたくさんいると思います。
こちらこそ宜しくお願いします。
Sat, 2010-12-04 18:36:30 * #1240
関節鏡のファンタジスタ @-
日高舞選手の復帰までの軌跡は、本当はもう少し前に掲載したかったのですが、全日本終了後にしました。
筋力などまだまだトレーニングをしてい
くと もっと進化した彼女の姿を見れると思います。
是非皆様で応援してください。
また私のブログにもこのページを近々リンクさせていただけましたら幸甚です。
新体操で怪我をしても復活への道のりへと 皆様のお手伝いをするだけでなく、新体操の皆様が怪我をせずに楽しんで新体操ができるような予防方法も考えていきたいと思っています。大学は派閥を超えて日本人皆で強くなりましょう。それがオリンピック個人枠奪回につながると思います。
今後ともよろしく御願いします。
今になって思うと、昨年の世界選手権や全日本選手権のときは悪い様態の中、かなり無理をして出場していたことが分かります。
参照元のお医者さんの記事を読み返してみたら、こちらへもリンクされていて恐縮してしまいました。加筆修正された文章やコメントなどを見て驚きましたが、この手術を行っている人は世界でも極僅かしかいないようですね!股関節医療のスペシャリストの中でも特に凄いんですね。
信頼できる医師と治療法があったからこそ、手術、リハビリを経て、頑張って復帰することもできたのだと再認識しました。そして大きな怪我を克服して現役復帰するのは、よほど精神力が強くないとできないことだと思うので、「適切な治療」と「本人の頑張り」の両方によって成し得たのでしょうね。
五輪前年になる来シーズンのパフォーマンスに注目したいです。
昨年の世界選手権、全日本選手権でのコンディションはかなり悪かったのだろうと想像されます。
そんな中で、よくぞあれだけのパフォーマンスを見せてくれました。
それだけでも驚きであり、頭が下がります。
その後、信頼できる医師と治療法に出会い、手術に踏み切ることができたのでしょうが、
Morgothさんの書かれるとおり、「凄い勇気」と強い心がなければ、
今年の復帰はできなかったのではないでしょうか。
来年のシーズンは、完全な状態での日高選手の演技を見ることができればと思います。
それが、北京で逃したオリンピックの個人での出場枠確保につながってくれるよう
願っています。