Permanent of Entry #523
11月17日放送の番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』の大半がこの新シリーズ「女子新体操部の旅」第一弾の鳥取西高校新体操部の特集に割り当てられていた。この番組自体をあまり見たことがなく、よく知らなかったこともあって、想像以上に濃密な内容で驚いた。コーチ・部員達が県の代表として千葉国体に向けて取り組む姿に密着取材されていた。
鳥取県きっての進学校でもある鳥取西高校は勉強も忙しく、部員が日々の練習に割り当てられる時間が他の強豪校などと比べるととても短いのだそうだ。その短い時間に集中してトレーニングをする。部員数も多くはなく少数精鋭型だ。
コーチは卒業生で元新体操選手の母娘で指導に当たっている。美人な親子コーチであった。生徒が将来コーチのような新体操の指導者になりたいと答えていたので、きっと憧れている部分もあるのだろう。
コーチが部員の通し練習を見るときには、始める前にどんな目標を持って踊るのかを喋らせる。そのことで自分の目標を自覚して踊ることができるようだ。そうやって自己啓発のようにして向上させていくみたいだ。短時間の練習でも、効率的に能力を上げれるよう工夫が凝らされている。
個人や団体などの説明や国体ルールの簡単な解説も含んで進行していく。個人と団体を合わせた全ての総合力で競うもので、大会では応援しているメンバーも合わせチームが一丸となって戦っているという様が伝わってきた。
サポートに当たっているメンバーの中に中学時代にリーダーとして全国レベルに参戦した実績があり高い実力を持ちながらも、高校生になってから背骨の病気によって活躍できずにいる2年生が居た。相当辛い状況下にあるであろう。スポーツを続けている人達の中には怪我や病でこういった境遇に陥っている人も全国にたくさん居ると思う。小さい頃から高いレベルを目指して身体を動かしていれば、それだけ負荷も多くダメージが蓄積してしまうこともあるだろう。究極の柔軟性が求められる新体操の世界は過酷だ。
最初の2年間は静養して3年生になってからの1年間に賭けるつもりのようだ。インタビューに応じている受け答えなどの様子から、とてもしっかりした人のように見えた。大会後にコーチから部員達に、選手として活躍できてもできなくてもこの人を次期キャプテンにする意向を伝えていた。国体を最後に3年生が引退となるので、これからは中心的な存在になっていくのだろう。
大会後に引退となる3年生は3名。その中に1人面白い人が居た。休憩中のシーンのとき、鼻をかんだティッシュをビニール袋に溜め込んでいたのだ。4日分ほど溜めたらしい。もう少し溜まってから捨てるのだそうだ。少し見ただけでユニークなのが分かった。新体操部のムードメーカーみたいだ。普段から皆食事の量に気を使っているようで、食べたいものを節制して我慢しているようだ。このユニークな人は引退したらロールケーキを1本丸ごと食べたいと言っていた。そして大会後に撮影スタッフよりロールケーキがプレゼントされ、最後にその願いは適えられた。
全編を通して、学業と新体操を両立して頑張る高校生の生活を少し知ることができた。人に歴史有りではないが、それぞれのいろんな場所にドラマがある。このコーナーは期待を上回る面白さだった。次回の新体操部の旅も楽しみである。
Last Updated: Wed, -0001-11-30 00:00:00
- Entrylinks:
- Related Entries
-
- 猪又涼子選手 in めざせ!2020年のオリンピアン 2015-06-17
- WC for Group in Genova 2006 results 2006-06-05
- 貴重映像!ロス五輪 1984 新体操個人総合決勝の動画 2014-09-03
- World Cup Corbeil-Essonnes 2014 - Results 2014-05-12
- 新体操ヨーロッパ選手権 2020 キエフ大会は11月開催 2020-06-05