Permanent of Entry #364
毎日新聞の「時代を駆ける」というコーナーで、日本バレエ界の歴史に名を刻んだ先駆者バレリーナ・吉田都さんの特集が6回に渡って連載されている。
- 時代を駆ける:吉田都/1 ローザンヌの波が私を運んでくれた
- 時代を駆ける:吉田都/2 欠点を見据え克服し、自信
- 時代を駆ける:吉田都/3 日本で基本、英国で表現力
- 時代を駆ける:吉田都/4 けいこ場での求心力、舞台での遠心力
- 時代を駆ける:吉田都/5 バレエを言語に平和芸術家
- 時代を駆ける:吉田都/6止 先輩からの恩を後輩に
伝統を重んじている欧州バレエが変わりつつある時代だった境遇、「ロイヤルの至宝」と呼ばれるようになっていく過程、東洋人であることのコンプレックスとそれを乗り越えて克服してきた道のり、日本と英国の違い、華やかな舞台とは対照的な日々の地道なレッスン、バレエを通じて生きる喜びを伝えたいという想い、などなど様々なことが分かる読み応えある内容だった。
苦境をバネにして発想を転換する前向きな考え方は勉強になった。そして最後は心から好きだからこそ続けることができるということ。正に「好きこそものの上手なれ」だと思った。バレエと新体操は踊るという部分で共通の部分があるので、参考になることも多いのではないだろうか。
シリーズ6の最後には氏の考える引退する際の基準が記されていた。
引き際の見極めは、誰にとっても難しいものです。私が基準にしたいのは「踊ることを楽しめるか否か」。喜びより苦しみが勝るようになったら、幕を引こうと思っています。「そのとき」が少しでも先になるようにと、願ってやみません。
新体操に置き換えてみると、まだまだ楽しく踊れるのにやめてしまうのはもったいないこと。続けたいうちは続けられるという環境があると幸せだ。
吉田都講師によるNHK教育テレビの番組「スーパーバレエレッスン」が8月末から放映されることも記されていた。2007年のパリオペに続き、またNHKが本格的なバレエレッスン番組をやるみたいだ。
Last Updated: Wed, -0001-11-30 00:00:00
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