Permanent of Entry #360
アメリカのボストンで5月2日から3日まで開催された新体操国際大会 Boston Cup 2009 のレポートが篠原体育アカデミーより届いた。海外レポート第2回目。アメリカで開催されているボストンカップとは如何なる大会なのだろうか。
(ポスターには May 1, 2, 3 となっているが、実際には2日間の競技開催であったとのこと)
<以下 文・写真: 篠原体育アカデミー>
アメリカには,申し込みさえすれば自由に参加できる国際競技会がいくつもある.そのような競技会の一つとして,1月にLA Lights(ロサンゼルス)をレポートしたが(LA Lights 2009 海外レポート その1),今回は,先週末(5/2-3)ボストンで行われたボストンカップを紹介したい.
今年の第7回ボストンカップには,ロシア,ブルガリア,カナダ,イギリス,エクアドル,プエルトリコ,アメリカの計7カ国から,約170名の選手達(6歳~)が参加した.主催者と話をしたところ,是非,日本からも参加してほしいと大歓迎の様子だった.
アメリカの競技会では,構成の難易度によって競技グループ(レベル3~8,およびFIGレベル)が分かれており,選手の熟練度によって参加するグループを選ぶことができる.最初級のレベル3(主に小学校低学年)ではフロアと2種目を行い,6歳以上であればどのレベルを選んでもよい.また,国際審判資格を持っていればFIGレベルの審判ができ,そうでなくとも,ボストンカップでは,前日にアメリカのルールを教わってレベル8以下の審判をすることもできる.
ボストンカップは,ベッソノバやジュコバなどの超有名選手を交えて華やかに行われたLA Lightsとは少し雰囲気が違い,熟練度はあまり気にせず,様々なレベルの選手が国際競技会への参加を気楽に楽しむ,という和やかな雰囲気が感じられた.新体操がそれ程盛んとは言えないイギリスやエクアドル,プエルトリコからは,技や体の磨きがまだ十分ではない選手達も参加していた.それでも物おじせずに精一杯演技や応援を楽しむ姿は,外国までやってきて国際競技会へ出場することに,勝ち負け以外の,様々な価値を見出しているように見受けられた.
一方,熟練度の高い国際選手も様々なレベルで出場し好成績を残した.FIGレベルでは,ロシアのアンナ・クズネソバ(2007年ハッピー・カップのホープ優秀者)が,ジュニア優勝者となった(写真1右).シニアは参加人数が少なく,アメリカのレベッカ・ワーレンスタインが優勝した(写真1左).レベル8以下でも,ロシアやブルガリアの選手が上位を占めることが多く,キッズ/チャイルドの選手達が,次々と目を見張る演技をしてくれた.
そんな中,アメリカ在住の日本人も7名参加し,それぞれ健闘した.表彰では,各レベル内で2歳刻みの年齢グループに分けて表彰するという,多くの子供達が表彰台に登れる仕組みになっている.アトランタの日本人選手達は,レベル4(B難度以下)やレベル5(C難度以下)でボールの優勝や準優勝,徒手3位,総合2位,5位,6位などに入賞した(写真2,3).FIGレベルでは,ニューヨークの加納有紗(14歳)が日本人離れしたスタイルと演技でジュニア総合5位,種目別フープ4位,クラブ5位に入賞した(写真4).
このボストンカップでは,競技会3日前から国際合同練習やボストン観光斡旋があり,また,競技会には,種目別決勝や団体,エキシビション(写真5)などもある.さらに,競技会終了後は交流会(バンケット)もあり,様々なオプションが用意されている.興味のある方は,篠原体育アカデミーまで.





Last Updated: Wed, -0001-11-30 00:00:00
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新体操世界選手権2009は、今ところ9月8日(火)から13日(日)までの開催予定です。
公式サイト: http://www.rgwc2009mie.jp/