TBS パナソニックスペシャル「オリンピック代表達の真実の絆」の感想

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6月18日(水)TBS系列で18:55-20:50 に放送された「オリンピック代表達の真実の絆」の新体操日本団体を観た感想。

北京五輪を目指すアスリート達を特集した番組で、新体操日本団体チームのパートには25分程度が割り当てられていた。フェアリージャパンの動向を見守っている新体操ファンの間ではお馴染みとなった長期的な合宿での強化練習が紹介された。この合宿の共同生活を通じ、寝食を共にして厳しい練習を乗り越えて来たことで芽生える「仲間同士の絆」というのが焦点になっている。

北京五輪出場選手6人の決定が言い渡され、落ちた選手とばらばらになるという辛い局面が中心に置かれていた。報道発表の会見の様子も放映されたが、会見前日にコーチ陣と選手全員が集り、一人一人が名前を呼ばれて決定の結果が知らされるガチの発表のシーンがあった。選手にとっては緊張の瞬間であり、コーチ陣にとっても通告するのは辛い出来事だろう。選ばれなかった選手は悔しい気持ちが大きく占めているのは間違いないと思うが、選ばれた選手の表情は複雑だ。嬉しい半面寂しさや悲しみも大きい。ここまで一緒に助け合い励まし合いながらやってきた仲間との別れは辛い。五輪への切符をほぼ確定的にしながらも、行けなくなった仲間の事を考えると単純には喜べない。そんな感じだった。

選ばれた選手達はこれから北京五輪まで継続して今までのように合宿練習を続けていくが、落ちた選手達にとっては発表の日を境に強化練習は終わってしまった。そういった明暗を別ける大きな節目があったという意味でも、これまでのフェアリージャパンのドキュメンタリーとは違った悲痛感が漂っていたように感じた。

今回の放送では五輪出場メンバー入りから落ちた高安選手のことがクローズアップされていた。今年の1月初旬から体調不良で合宿練習から離脱し、復帰するまでに約2ヶ月の空白期間ができてしまった。体調が悪くなってしまうなどということは予期できないことだし、それがいつ頃完治してまた再び練習に参加できるのかも分からない状態だったみたいなので、静養中の不安感や精神的プレッシャーも大きくのしかかっていたのだろう。体力面でもやはりブランクができると厳しいところがある。休養によって鈍ってしまった身体のコンディションを元に戻すだけでも大変だろうし、連日トレーニングを続けてきた他の選手達との開いてしまった遅れを取り戻すというのは、並大抵のとこではないはず。ただ復帰した直後は丸みがかっていた顔が、北京五輪出場選手決定のときにはシャープになっていてたように感じた。ナレーションでも動きのキレが戻ってきたと言っていた。高安選手のお姉さんへのインタビューでは妹のことを「負けず嫌い(な性格)」と言っていたので、きっとその持ち前のガッツで再起を目指して頑張ったのだろう。しかし間に合わなかった・・・

このブランクによるハンディを持ってしまった故の苦難は、テレビで取り上げてくれなければ知らずに過ぎ去ってしまうところだった。どの選手にスポットライトを当てるかで見えてくるものは違ってくるし、各自がそれぞれに違う悩みや苦労があるはずで、実際には視聴者の知らないところで様々なドラマが展開されていることかと思う。

残った五輪出場メンバーは3人との別れを経て、新体操日本代表チームの最終目標である北京五輪に向けて6人での練習が始まり、その練習風景が紹介されて終わった。

仲間の誕生日を祝って皆が「Happy birthday to you♪」と歌いながら踊って登場する場面があったけど、あのハッピーバースデイの舞には何か元ネタがあるのかな?それともオリジナル?なかなかいい感じの動きだった。

Last Updated: Wed, -0001-11-30 00:00:00

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