Permanent of Entry #2173
8月7日に開催された東京五輪新体操個人総合決勝の結果はロシア以外の選手が優勝するという画期的なものとなった。イスラエルのリノイ・アシュラムが、これまで20年にも及ぶ長きに渡って頂点を維持し続け、権威ある大きな大会でタイトルを逃したことのなかったロシア勢に勝利し、支配的な地位にあったロシアの連勝記録を阻止したのである。
戦いは最初から最後までリノイ・アシュラムがトップで疾走し、僅差でアヴェリナ姉妹が追い上げる内容だった。絶えずインクワイアリーの雨あられが起きていた。最終種目のリボンではアリーナ・アヴェリナのリボンに結び目ができたまま暫く続けてしまい撃沈するという波乱が起こり、最後のディナの演技が終わるまでどうなるか分からず緊迫した状態のまま、最終的にこの驚きの結果となった。
1位のアシュラムと2位のディナの点差は僅か0.150。僅差でロシアの選手が勝つという場面は今まで何度もあったように思うが、今回はその逆。しかも目立って大きなミスが無かったディナを押さえつけて優勝してしまった。
4年に1回しか催されない、新体操的には最も権威ある大会でこのような結末を迎えるのは意外過ぎる。アシュラムの方が上だったという揺るぎない評価。これはもしかすると審判に革命が起きたのかもしれない。もうロシア贔屓な判定はしないという意思の表れなのかもしれない。
この個人総合の結果に、本国に居るロシア新体操連盟会長でロシアナショナルヘッドコーチのイリーナ・ヴィネル氏は大層ご立腹なようで、予想通りメディアを通じてジャッジに対する批判的なコメントを出す展開となっており、益々目が離せないものとなっている。
Last Updated: Sun, 2021-08-08 06:00:06
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