Permanent of Entry #1826
フィギュアスケート 2019-2020 シーズン、序盤から4回転を複数回跳ぶ選手や、当たり前のようにトリプルアクセルを跳ぶ選手が増加して技術レベルが上昇、スケーティングの内容が一段とバージョンアップしてきた。
シニアよりも変革が早めに来る傾向があるジュニアの展開も勿論引けを取らない面白さ。しかし別の意味でも注目しなければいけない。
何度も言うが、私が最も好きなフィギュアスケーターがロシアのカミーラ・ワリエワ(13歳)。今シーズンからジュニアに昇格し、ジュニアGPで鮮烈なデビューを果たした。
スピードに乗って滑走、広い関節可動域を駆使したフレキシブルで大きな動き、音楽と一体化して優雅に繊細なステップを刻み、誰にも真似のできないスピンをする。いかにもトゥトベリーゼコーチの門下生らしい高い技術で高難度なジャンプの数々を跳び、遂に今シーズンからは4回転ジャンプも習得してジュニアデビュー戦から 4T を実践投入している。
その力は折り紙つきで、ジュニアGPシリーズを2連勝し順当にファイナルに進出を決めた。美しさと技術力を兼ね備えた最高峰の若きトップ選手だ。
そんなワリエワの前に、アメリカから破壊力抜群の新星アリサ・リウ(14歳)が現れた。フリーのプログラムに4回転ルッツ&トリプルアクセルを取り入れた、女子では初となる革新的な高難度ジャンプ構成で高得点を出し話題となっている。リウも今シーズンからジュニアデビューし、順当にジュニアGPを2連勝してファイナルに進出を決めている。
ジュニア界トップに君臨するワリエワとリウの2人は12月にイタリアで開催されるジュニアGPファイナルで直接対決することになる。今から2人の一騎打ちがとても楽しみだ。
Kamila Valieva (RUS)| Ladies Free Skating | Courchevel 2019
Alysa Liu (USA)| Ladies Free Skating | Lake Placid 2019
しかし、ちょっと気になることが一つある。それはリウの 4Lz は回転不足にも関わらずクリーン判定されてきた疑惑が根強くあり、闇ジャッジが行なわれているという陰謀論が少なからずあること。
リウの4回転ルッツの跳び方を検証している人達の動画を観ると、離氷から着氷までの問題点が指摘されている。
Alysa Liu Lands QUAD LUTZ With Positive Goe... / Jgp Lake Placid / We Love Skating
QUAD LUTZ? ALYSA LIU -- JGP Lake Placid
だたルッツジャンプが回転不足気味であることはリウ自身も自覚しているのか、試合毎に改善しつつあるようではある。
果たしてファイナルではクリーンに跳ぶのか。クリーンでないという向きが多くある場合、ダウングレードやアンダーローテーションは取られるのか。それとも特定の選手は甘く採点するといった奈良判定はフィギュア界にも存在するのか。この戦いは特に審判方面にも注目したい。
Kamila Valieva (RUS) | Ladies Short Program | Chelyabinsk 2019
Kamila Valieva 2019–2020 season Short program Spiegel im Spiegel by Arvo Pärt Allerdale Hall (from Crimson Peak) by Fernando Velázquez
何度観ても観飽きないワリエワの昨シーズンから継続のショートプログラム。
Last Updated: Sat, 2019-12-14 19:19:18
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