フィギュアスケート女子4回転時代、アレクサンドラ・トルソワとアンナ・シェルバコワ

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Alexandra Trusova

ロシア選手の技術革新によって次々と記録が塗り替えられていくフィギュアスケート女子シングルが面白いことになっている。

シーズン途中から平昌五輪に至るアリーナ・ザギトワとエフゲニア・メドベージェワのシニアの攻防が記憶に新しいが、2人と同じサンボ70所属の後輩に当たる13歳のジュニア選手、アレクサンドラ・トルソワの新旋風が再び世間を驚かせた。

ブルガリアのソフィアで3月5日から11日まで開催された世界ジュニアフィギュアスケート選手権2018のフリーの演技でISU主催の公式戦では女子史上初めてとなる2種類の4回転ジャンプ(4S、4T)を成功させるという快挙を成し遂げたのである。

合計225.52点というシニアと合わせても世界歴代5番目の高得点で優勝。ジュニアでは圧倒的な歴代ナンバーワン。女子の4回転時代到来を印象付けることになった。この出来事が世の中に与えたインパクトは大きい。

インタビューへの意気込みからはトルソワが目指す目標の高さが伺える。

「他のジャンプを跳べるようになりたい?」と聞かれたトルソワは「それは、もちろん」と答えた上で、まずはまだ習得できていない3回転アクセル、さらに「長い時間をかけて、4回転ルッツにトライしていきたい」と意欲を示したという。

「男子スケーターと競うことにとても興味を抱いているの。だけど、今の規定ではそれは不可能ね。私はすべてのジャンプを愛しています。フィギュアはジャンプがすべてではないけど、でも、それを極めれば頂点に立つことができます」

13歳トルソワ、「全てのジャンプを愛してる」という天才が語った“究極の目標”とは [THE ANSWER]

もはやライバルは男子スケーターなのである。公式大会で4回転ジャンプの記録を持つネイサン・チェンをも凌ぐぐらいの高難度ジャンプを目指そうとしているようだ。ジャンプを極めれば頂点に立つことができる。名言だ。ジャンプを制する者はフィギュアを制す。

また精神面も達観している。

「誰でも毎日毎日、練習すれば、ジャンプは跳べるようになります。ただ練習をすること、そして恐れないことです。わたしは跳べるようになりたいと思い、トライすることを恐れませんでした。誰でも何かを達成したいと思えば、どんなことでも実現可能なのです」

ロシアフィギュア界の新星、13歳のアレクサンドラ・トルソワ [ロシア・ビヨンド]

まるで悟りを開いているかのような13歳とは思えない発言である。“誰でも何かを達成したいと思えば、どんなことでも実現可能”…なんだか13歳から大切なことを教えられた気がする。ありがとう、トルソワ。

Alexandra Trusova SP (72.03) - World Junior Figure Skating Championships 2018

Alexandra Trusova FS (153.49) - World Junior Figure Skating Championships 2018

トルソワと同じくエテリ・トゥトベリーゼコーチの教えを受け4回転ジャンプを跳ぶもう1人のジュニア選手アンナ・シェルバコワ13歳。今シーズンは怪我でほとんど試合には出場していなかったが、だいぶ良くなったみたいで今年に入ってから競技にも復帰してきた。しかしまだ万全でないためか4回転は封印している模様。

シェルバコワはザギトワと同じように全てのジャンプを得点が高くなる演技後半に持ってくるスタイル。

Anna Shcherbakova SP - Moscow Championships 2018

Anna Shcherbakova FS - Moscow Championships 2018

脅威の4回転ジャンパーとしてメディアに紹介されることが多かったのはシェルバコワの方だと思うが、怪我で休んでいる間にトルソワに先を越されてしまった格好だ。同門で同い年のトルソワがフィギュアの歴史に名を刻み大々的に取り上げられたことで刺激を受けたに違いない。

以下の動画は2人が一緒に行っている昨年のダンスレッスンの様子。

Anna Shcherbakova and Alexandra Trusova dance training

確実にフィギュア女子シングルの水準を上げた次世代スケーターを代表するロシアの若い2人。体形変動の大きくなるこれからの時期に4回転ジャンプが跳べる状態を維持できるのか、シニア年齢に向かってどう成長していくのか、今がピークでないことを祈りつつ注目していきたい。

Last Updated: Thu, 2018-03-15 10:40:54

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