Permanent of Entry #151
各ニュースサイトからも、パトラス世界新体操選手権で日本団体チームが五輪出場権を獲得したことを知らせるニュース記事がたくさん出ている。
いくつか読んだ中で asahi.com の記事、新体操団体、高校生チーム舞姫ジャパン北京へが独創性のある文章になっていて関心してしまった。
千葉市内で共同生活を送る高校生チームの思いが結実した演技だった。
22日の団体総合。日本は1種目目のロープを完璧(かんぺき)に舞った。続くフープ&クラブ。出だしで坪井保菜美がクラブを落とす。「私のせいでダメになったらどうしよう」。一瞬頭をよぎったが、すぐに立て直し、笑顔をそろえた。
05年末のオーディションに合格したり、その後に見込まれて加わったりした選手たち。集まったころは一つの失敗ですぐに崩れるチームだった。だが1日6時間の練習と寝食をともにする生活で心の強さを身につけた。
日本の独特な演技は観客をわかせた。ロープでは最後、4人が倒れ込んで輪をつくり足を回す。その上で主将の三沢樹知(なち)が回転した。ひまわりのイメージだ。フープ&クラブでは、高安映理が回す3本のフープの中をほかの4人が次々とくぐり抜けた。五明みさ子コーチが練り上げた構成を、高校生たちは必死にこなした。
「練習でつらいこともたくさんあった。朝起きたとき、すべてを出し切ろうと誓った」。稲垣早織は言った。五輪出場を決めると田中琴乃は「8娘1」と書かれたハンカチを掲げた。8人で生活を送りながら、今回は日本に残った平田美沙紀、今谷世里へのメッセージだ。
「もっと強くなって8人で北京に行きたい」。原千華の言葉に、みんなの思いが詰まっていた。〈22日、新体操世界選手権〉
最初に読んだときには気付かなかった。変わってるなと思って改めて読み返してみると、さほど長い文章でもないのに選手8人全員とヘッドコーチの名前を、1回づつ含めて文脈が作られていることが分かって驚いた。
初めから選手全員の名前を使うことを意図して書かれているのだと思う。歯切れの良い文で、時系列は無視されており、無駄を省いて簡潔に、伝えたい要点だけが連なっている。凄い。
Last Updated: Wed, -0001-11-30 00:00:00
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